使えないわけではない。
ただ、前と同じ感じでもない。そんな状態のまま、なんとなく使い続けているものが家の中に残っている。
毎日ちゃんと動くし、生活は止まらない。だから「困っている」と言い切るほどでもなく、気になりながらも、そのまま過ごせてしまう。
ただ、使うたびに少しだけ引っかかる。前は考えなかったことを、考えるようになる。
壊れた感じはしない。でも、何も問題がないとも言いきれず、そのどちらにも寄りきれない感じが続く。
調子がいい日もあれば、少し気になる日もある。どちらかに揃ってくれないまま、日が過ぎていく。
そうなると、「今どうするか」を考えようとしても、決めるための材料が、いつも途中で止まる。
もうひとつ大きいのは、多少の違和感があっても、生活は普通に続いていることだ。使えている。間に合っている。今日を回すだけなら困らない。
この状態が続くと、迷っているというより、決める理由が見つからない時間が長くなる。
考えが足りないわけでも、判断が苦手なわけでもない。使えていること、状態が一定しないこと、生活が止まらないこと。これが重なると、決めるタイミングだけが、自然に後ろへずれていく。
今、判断が止まっていると感じるなら、無理に答えを出そうとしなくても、こういう状態の中に立っているだけなのかもしれない。
